涙も出なかったお別れ
なんでこの人が?と思う人ばかりが早くに逝ってしまうのが、切なくてたまりません。
日程的に行けないと判断したものの、行けないわけがないやろうと思い直して調整して。
「あとはリモートで対応します」と事務所を出た後、車で向かいました。
夜中に走れば、明朝には戻って来れるので。
大学時代の友達夫婦で、亡くなったのはご主人でした。
「かねてから療養中…」の一文は初耳で、「完治するまで言わなくていい」と口止めされていたと聞きました。
離れた他県に暮らす2人に最後に会ったのは20年前で、その後は年賀状やラインのやり取りが続いていました。
同じグループラインにも入っているので、そんなに長く会っていなかったとは思えなくて…
到着後、違和感がありました。
家族葬なのかと思うほどとても人が少なくて、いつでもどこでも人の中心にいた彼とのお別れの場とは思えない。
ギュッと不安になりました。
式前後、奥さんとはゆっくり話すことが出来て、そうやったんかと納得しました。
結婚生活の半分近くを病院で過ごし、長く長く社会から離れていたそう。
奥さんも付き添いで、かなりの日々を病院で過ごしていたらしくて。
あの日のラインもこの日のラインも、そんな状況の中で参加していたのかと思うと、何も気づかなかった自分が有り得ないと愕然としました。
「元気になるまで悟られないように」を励みに頑張っていたから( ˶ˆ꒳ˆ˵ )って。
逆に慰められました。
長く側に居られて良かった。
よく頑張ってくれた。
彼女の深くて重い言葉でした。
今週は現場調査が多かった。
走るたびに延々と運転したあの夜を思い出して、また切なくなるを繰り返しています。
近しい方々のほうが辛いんだから、勝手に遠く離れた私がへこむのは失礼な話しなんだけど。
遺された彼女を思うと、どうにもならない思いがこみ上げてきます。